シアリスはどのような仕組みで作用しているのか?

やはり薬を使うなら、どのような仕組みで作用しているのか知っておきたいものです。
専門的な話にはなってきますが、シアリスというED治療薬が体内でどのような作用をするのか学んでいきましょう。

 

●シアリスは性器の血管を広げることで勃起をサポートする作用があります
シアリスは、EDの方の勃起をサポートする為に、身体の中ではどのような作用をしているのでしょうか。
勃起の仕組みにそって、ご説明致します。
まず、勃起に必要なのは、脳が性的興奮を感じることです。
脳が性的興奮を感じると、性器の勃起神経に伝えられます。
性的興奮が伝わると、神経からNO(一酸化窒素)が放出されます。
NOが放出されると、性器にある陰茎海綿体の細胞に働きかけ、陰茎海綿体の血管を拡張する作用を持つcGMP(サイクリックグアノシン一リン酸)を生産します。
cGMPは、血管の拡張や収縮を管理する筋肉である、平滑筋細胞に働きかけ弛緩させる事で、陰茎海綿体の血管を拡張し大量の血液を流し込みます。
陰茎海綿体に大量の血液が流れ込む事で膨張し、性器は硬く勃起した状態へとなるのです。
ここで、勃起と通常時の状態を切り換える為に、PDE-5(ホスホジエステラーゼタイプ5)という酵素が存在します。
PDE-5が仕事をしはじめると、cGMPを分解していくのです。
勃起した状態が通常状態へと収まっていくのは、このPDE-5と呼ばれる酵素の働きです。
つまり、このバランスが上手くいっていないと、気持は高まっているのに身体が反応しないといった事態が起こってしまう場合があります。
そこで、シアリスの登場です。シアリスの主成分タダラフィルは、PDE-5の働きを阻害する作用を持っています。
つまり、cGMPが分解されにくくなる為、cGMP濃度が上がり勃起がし易い準備状態へとなります。
これが、シアリスによる勃起サポートのメカニズムです。

EDの原因の多くは、このcGMPの生産量が少なかったり、PDE-5の分泌量が多い為、バランスが崩れてしまい起こります。
シアリスがそのバランスを改善する事で、勃起をサポートします。

 

●シアリスを飲んでも性的興奮が起こらなければ、勃起は起こりません
シアリスの作用は、PDE-5の働きを阻害してcGMPが分解されるのを防ぐ効果がある薬です。
その為、NO自体が放出されていなければ、cGMPは生産されませんので、勃起が起こることはありません。
シアリスを飲んでも、性的興奮を脳が感じなれけば、普段と同じ状態ですし、性的興奮を感じた時にだけ勃起をサポートするので、自然に近い状態で効果を得ることが出来るのです。

 

●シアリスはどうして陰茎海綿体にだけ効果が起こるの?
シアリスを飲むと、どうして陰茎海綿体の血管だけ広がることが出来るのでしょうか。
そこには、PDEのタイプに仕組みがあります。
シアリスの効果は、PDE-5に対して作用します。
これは、陰茎海綿体に存在するもので、他の箇所には別のPDEが存在しています。
例えば、心臓の冠動脈に存在するのはPDE-3といってタイプが異なります。
シアリスの成分タダラフィルは、選択的にPDE-5に対して働きを阻害する作用があります。
正しくは、PDE-3などにも作用しますが、その力はとても弱いもので、PDE-5に対する働きの3000分の1程度と言われています。
飲み薬で全身へと運ばれるのに、陰茎海綿体にだけ作用するのはこの為です。
他の箇所には作用が弱いため、副作用も抑えられているのです。